敗者復活戦

元プロボクサーがダイエット健康についての情報をお届け

糖質オフはダイエットのためではなかった

糖質オフ。

ここ数年でよく耳にし、コンビニなどでよく目に付くようになりました。

 

元プロボクサーのぼくからしたら糖質オフには反対です。

それはアスリートだけでなく一般の方にも思います。

 

ぼくがそう思う理由はまた今度書こうと思います。

 

最近出版されているダイエット本にも糖質オフをテーマにあげているものが多いようです。そしてそれらの本を何冊か読んでいるうち、あることに気づきました。

 

それは医者が書いている(情報を提示している)ということです。

 

 医者が提供する情報なら信頼性がある。

実際本の帯には何万部突破!の文字がありました。何万部も本が売れればダイエット情報として糖質オフが定着する。

 

医者の思い通りということでしょうか。

ですがこういったダイエット本を読んでいくうちに医者の狙いは一般の方に向けたダイエットとは別のところにあるのではないかと思いました。

 

今回の記事では糖質オフの根源とそれについて深く関係する点をご説明していきたいと思います。

 

目次

 

血糖値と糖質

血糖値

血糖値とは炭水化物に含まれる糖質が体内に入るとまず血液の中にいく。

その時の血中の糖の数値。文字通りです。 

 

 

糖質

炭水化物-食物繊維=糖質

いきなり公式かよと思うのでわかりやすく栄養成分表示で

f:id:tomohirodaich:20191106112106j:plain



炭水化物は糖質と食物繊維を合わせた栄養素なのです。

意外と知らない人は多いかも

 

糖質とは別で食物繊維には血糖値を上げる働きはありません。

 

インスリン

インスリンとは

インスリンのことを説明するとどうしても難しくなってしまいます。

ぼくもよく理解できていないかもしれない。

本やネットで何度も調べたけど読んでるだけで疲れるし。

なのでなるべくわかりやすく説明していきます。

インスリンとは膵臓から分泌されるホルモンのこと。

糖質をとり血糖値が上がるとそれを下げる働きをします。

 

 

インスリンが分泌されるまで

食べ物を食べるとまず胃や腸で分解されます。

 

分解された糖は次に血中へいきます。

 

糖が血中にいるので血糖値は上がっていますね。

 

血中にいる糖は脳や神経、筋肉など様々な細胞で使われるエネルギーに変わります。

 

この糖をエネルギーに変える働きをしてくれるのが...

 

 

おまちかね、インスリンです。

 

 

インスリンは血糖値が上がるとともに現れて仕事をします。

 

 

インスリンの働きと体脂肪がつくまで

インスリンは先ほど説明したようにカラダに入ってきた糖を脳や神経、筋肉などで使うエネルギーに変えてくれます。

 

この時変換されたエネルギーはグリコースといいます。

 

カタカナが出てくるとどうしても難しくなるので名前は無視していただいて大丈夫です。

 

簡単に言うとグリコースは歩いたり読書したり運動したり、カラダの中で一番最初に使われるエネルギーといったところです。

 

使われずに余った分のエネルギーはどこへ行くのかというと、インスリンが筋肉や肝臓に蓄える働きをしてくれます。

 

この時蓄えられたエネルギーはグリコーゲンといいます。

 

同じように名前は無視してください。

 

これは貯金のようなものですかね。

つかえるエネルギー(グリコース)がなくなると蓄えていたエネルギー(グリコーゲン)が使われるしくみになっています。

 

しかし、筋肉や肝臓にもエネルギーとして蓄えられる容量があり容量オーバーで使われなかったものは体脂肪として蓄えられてしまいます

 

これもインスリンの働きです。 

 

 こうして食べたものはエネルギーにかわり、使われなかったものは体脂肪になっていくということです。

 

太り続けた先に待つのは肥満という抜け出すことのできない地獄

 

肥満は危険

肥満とはただ体脂肪が増えて太っているだけの状態のことではありません。

 

健康に害を及ぼす状態、太っていることが生きていく上で危険である状態です。

 

以前お笑い芸人のクロちゃんが医者から死亡宣告を受けているのをテレビで見ました。

 

ぼくは糖尿病について全くしらずこの時、糖尿病が命に関わるほどの重い病気だと知りました。

 

 

無意識のうちに肥満に近づく人

このような食生活をしてしまっている人は知らないうちに肥満へと近づいていくので要注意です。

  • 空腹時に多量の糖質を食べてしまう人
  • 1日に3色以上食べている人
  • おかし、ケーキなどの中毒性のあるものをよく食べている人
  • お腹いっぱいでも食べるのをやめない人

他にもあげられる例はありますがシンプルに言うと糖質の多量摂取と1日の食事回数の多さ、そして食べ過ぎです。

f:id:tomohirodaich:20191106112357p:plain


 

糖質の多量摂取は血糖値の急上昇を招きます。

問題はそれを抑えるためにインスリンも多量に分泌されるということです。

 

インスリンは脂肪を蓄える働きがあるので多量に分泌されるということは体脂肪の増加につながるということがわかると思います。

 

ダイエット中に1日の食事を5食くらいに分けて摂っている人がいます。

分食といわれていますね。

 

人は血糖値が下がったときに空腹を感じます。分食は血糖値が下がる前にこまめに食事をとることで血糖値を安定させ空腹を感じづらくするのが狙いです。

 

確かに血糖値は安定しますがインスリンは分泌されたままの状態です。

 

さてインスリンが分泌されたままの状態が どんな影響を与えるのか。

 

肥満の人のカラダはどうなっているのか

インスリンが分泌された状態が続けば体内のインスリン値が高くなります。

 

 通常では食後何時間かで血糖値が下がると同時にインスリンの値も下がります。

 

しかし肥満の人の血糖値とインスリン値は時間がたっても高いままです。

 

 そしてインスリンの分泌にカラダが慣れてしまい本来のインスリンの作用が効かなくなってしまいます。

 

 さらにインスリンは満腹ホルモンを感じにくくしたり、脂肪分解の邪魔をするように働きます。

 

ここまで来てしまうと絶望的です。

 

インスリンというホルモン本来のバランスが崩れてしまっているので本人の意志だけでは肥満から抜け出すことができなくなってしまいます。

 

あらかじめ血糖値とインスリンのことを理解しておけば太る、肥満になるということが防げるのではないかと思います。

 

そして血糖値の上昇は基本的には糖質を摂ったときにおきるので糖質オフは肥満の方が取り組むべき食事方だと思います。

 

 まとめ

  •  糖を摂ると血糖値があがりそれを抑えるためにインスリンというホルモンが働く
  • インスリンは食べたものをエネルギーに変えたり蓄えたりしてくれるが使われなかった分は体脂肪として蓄えらえてしまう。
  • 糖質の多量摂取、1日の食事回数の多さ、食べ過ぎなどの積み重ねがインスリンの正常な機能をこわし肥満へとつながっていく
  • インスリンの正常な機能が壊れてしまえば肥満から抜け出すことが難しくなり最悪の場合は命に関わることもある。

 

 

 ここまで目を通していただきありがとうございます。

 

現在、糖尿病患者は増え続けています。糖尿病は命の危険に関わるほどの重い病気です。

 

冒頭で書いた医者の狙いとは糖尿病患者の増加を未然に防ぐことなのではないかと思います。

糖尿病の改善ももちろんです。

f:id:tomohirodaich:20191106112529p:plain


 

糖尿病の治療法として最も安全で手っ取り早いことは糖質オフであることも挙げられています。

もちろん一般の方がダイエットをしていく際の方法としても効果はあります。

 

どうしても炭水化物が主食の日本では難しいかもしれませんが糖質は悪だというイメージが定着すれば肥満、糖尿病患者も少なからず減っていくのだろうと思います。

 

糖質オフ反対派のぼくはこれはダイエット法ではなく肥満や糖尿病患者向けの食事法なんだと納得し糖質オフをようやく認めることができました。

 

 

 

ただタピオカブームだけはいつになっても理解ができませんが。